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犬の老後・・・シニアの生活
犬の1年は人間の4年に相当します。
  私たちも自分のことを理解してもらえると嬉しい気持ちになるし、安心して相手に接することができるのと同じように、犬も私たちオーナーを信じて、共に生活してきた家族です。
  自分では、どうしようもないことが増えてくるのが老化です。犬も猫も人もみんなが年をとるのです。
今までできていたことが、急にできなくなったり、「アレッ?」ということが増えてきます。それを私たちが家族としてどのように受け留めていけるのかという部分が、年老いた動物たちにとっては、とても大切なのです。 
1. 老犬になるとどうなるの?
2. 犬が忘れんぼうになってしまったら・・・。
3. 老犬のお世話。
4. 身体の不自由をサポートする知恵。
5. 老犬の食事。
6. ペットロス症候群。
7. 思い出のマルチーズ
 犬別年齢比較(目安)
人間 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳
小型犬 44 48 52 56 60 64
中型犬 46 51 56 61 66 71
大型犬 54 60 65 72 80 88
--- 犬と人 間の年齢早見表(目安) ---
人 間 1ヶ月 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 9ヶ月 1年
1歳 3歳 5歳 9歳 13歳 17歳
 
人 間 2年 3年 4年 5年 6年 7年
22歳 26歳 30歳 35歳 40歳 44歳
             
人 間 8年 9年 10年 11年 12年 13年
48歳 52歳 56歳 60歳 64歳 68歳
             
人 間 14年 15年 16年 18年 19年 20年
72歳 76歳 80歳 88歳 92歳 96歳
老化現象ってどんな感じなの?★

 人間でも年をとっても元気な人や、痴呆(物忘れ)が出たり、身体が思うように動かなくなってきたり、老化と言っても様々です。

犬も同じように年を重ねていくと、トイレの失敗が増えたり、ご飯を食べたことを忘れて催促してみたり、昼寝の時間が増えたり、それぞれの個体によって出てくるケースは様々です。

  いつから老犬という線引きはないのですが、一般的に犬の寿命が17年くらいと考えられているので、生理学的に計算すると7歳くらいから、シニアということになります。

  犬によっては、5歳を過ぎる頃から、 白い毛のワンちゃんはわかりにくいですが、若かったときは黒かったヒゲが白くなったり、頭に白い差し毛(白髪)が見られるようになってきたりもします。

  いつもちゃんと散歩の時に排泄していたワンちゃんが、ある日突然・・・リビングで失敗してしまった時、あなたは叱りますか?

  犬の老化には、必ずシグナルがあります。
それは静かに・・・そして突然やってくるかもしれません。でも恐れないで!
大切なことは、そのシグナルをあなたが受け留めて理解してあげることなんですよ。



 もう以前と同じように、一緒には走れなくても、一緒にゆっくりと街の景色を楽しんだり、散歩の途中でちょっと寄り道して休憩したり、新しい静かな楽しみを見つけて楽しんでみましょう。
※病気の症状かもしれない?
 いつも寝てばかりいたり、すぐに疲れてしまったり、食欲がなくなってしまったり・・・

  痴呆(ちほう)ではない場合もありますから、オーナー様が判断せず、近くの信頼できる獣医さんにご相談下さい。
★犬も痴呆(ちほう)になるんだね★

 食事をさっき食べたばかりなのに・・・もうお腹が空いたように催促をしてみたり・・・。
夜に起きて動き出したり、オシッコをもらしたり、耳が遠くなって呼んでも反応がなかったり。

  クルクル回ったり、家の人と外の人を間違えて吠えてみたり・・・ 何もないところへ向かって吠えたり。

老犬のそんな姿を見てあなたは、「どうしたの?」と思うかもしれません。または「寂しい」と感じるかもしれませんね。

  この子は年をとったんだな・・・その理解こそが、老後の幸せな時間を過ごす第1歩です。時として、忙しい現代に生きていて、老犬のゆっくりとした行動や今までになかった素振りがあなたをイライラさせたり、戸惑わせたりするかもしれませんが・・・

全て受け入れて年老いた彼らの時間の流れを認めてあげることは、彼らにとって精神的なストレスという重荷から開放されることでしょう。
★老犬のお世話★

「寝たきりになったら」
足腰が弱くなるという言葉を良く耳にするように、老化の最初は、足から来ることが多々あります。

大型犬が寝たきりになると大変なのは、寝返りを打てなくなったら、床ずれがおきて、皮膚や骨が見えてしまうこともあるからです。
こまめに体勢を変えてあげなければなりませんが、寝ている身体の下に1枚バスタオルか、キルティングなどで作った、しっかりした布を敷いてあげると身体を動かしやすいです。

「排泄ができなくなったら」
下半身が不自由になって、自力で排泄ができなくなったら、飼い主さんが1日数回膀胱(ぼうこう)の周囲を押して排泄を促す必要もあるかもしれません。

色々な老化のシグナルを受け入れて、身体をマッサージしてあげたり、直接愛情を伝えてあげてください。
手から伝わる安心が、老後の生活にとって何よりの安心感や信頼感となることでしょう。

★身体の不自由をサポートする知恵★

「紙オムツ」
中〜大型犬では人間用のオムツが使えますし、小型犬の場合は、パンツを作ってナプキンを入れたり、様々な工夫で代用して使われています。

「フローリング」
ツルツルと滑るフローリングは、四足歩行する犬の骨格に 負担となります。
衛生的に保つには、フローリングに見えるビニールの床を敷いたりするだけでも、股関節の負担を軽減できますし、犬が安心して生活できる環境になります。

「トイレ」
段差の無い(小さい)入りやすいトイレに替えてあげてください。トイレがちゃんとできたら、それを褒めてあげて下さい。犬も頑張ろう!オーナーさんの気持ちに応えたい!といつも思っていますよ。

「注意!段差!カド!」
視力が落ちたり、足元がフラフラしてしまったりしたとき、ぶつかってしまう角や段差はありませんか?
思わぬ事故にならないように、カドに両面テープなどでスポンジを貼ったり、お風呂マットをカットしてコーナーカバーを作っても良いと思います。

★老犬の食事★

「食」・・・
フードの中には、添加物がいっぱい入っているものがあります。全部良いことしか書いてないので、パッケージを見てだけでは、このフードは本当に信頼できるものなのかどうか?わかりにくいと思います。

手作り食で大切な基本的な知識は、タマネギはダメ×
塩分の取りすぎに気をつけて、チョコレートもあげない。
おやつでも歯に良いキシリトール入りというものは、お腹が空いている子には低血糖を起こすのであげないようにしたいですし、そんな基本的なことを色々と勉強して食事を作ることはワンちゃんの食事を楽しくできるかもしれませんね。

 おやつの与え過ぎは、飼い主さんの責任ですから、安易にあげてしまわないで下さい。お願いします。

★「ペットロス症候群」について★

  可愛がっていた家族の一員が亡くなった時、心の支えを失ったり、一緒に過ごした時間を思うと、一人では無気力になってしまったり・・・

オーナーさんの苦痛を思うことはできますが、同じように暮らして関っていないと理解できない程、落ち込んでしまわれる方もいらっしゃいます。

  私がお聞きした中では、周囲の方の励ましで支えられたというお声が多いのですが、やっぱり自分の世界を持って、犬や猫や家族も大切にし、何より自分を大切にできることが、ペットロスにならない予防線だと思います。

あなたの「その深い愛情」を待っているワンちゃんや猫もいるはずです。どうかあなたの力を、その子たちに差し伸べてあげて下さい。
   
    Aphrodite [アフロディーテ]より・・・

 私がトリミングをしていた時のお客様の中で、マルチーズの18歳のワンちゃんがいました。
オーナー様は、歩くのもフラフラしているワンちゃんを大切に抱っこしていつも連れていらっしゃって、丁重にお断りしても、「どこへ行ってもトリミングしてもらえない。どうしてもキレイにしてやりたい。負担が大きいのはわかっているけど、キレイにしてあげたい」とおっしゃって預けられるのです。

老犬なので痩せていましたから、シャンプーの時や、カットの時に足が震えてしっかりと立てないんですが、座ったままで乾かしたり、手で支えてあげたり、途中で休憩しながらトリミングをしていた子を思い出します。

私は、オーナー様のお気持ちがとてもわかりました。ある意味本当にこの子にとって幸せなのか?考えなければいけない場面ではあるのですが、大切に思われているその気持ちが、この子やトリマーや周囲のみんなを頑張らせているのを嬉しく思いました。
ワンちゃんがなく亡くなった時に、お店にオーナー様のお手紙と、菓子箱が届きました。「永い間、ありがとうございました。」オーナー様と共に、沢山愛された小さな生命(いのち)に私も感謝をしました。
犬も猫も賢いですよ。オーナー様の気持ちに応えようとしますからね。
震える肢で、頑張ってトリミング台に立っていたあの子を思い出しました。
 

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